大河ドラマ『新選組!』観終える(DVD)

hacchaki2005-12-20

雑誌TVステーションの正月時代劇『新選組!!〜土方歳三最期の一日』特集で
四コママンガを描かせていただいた関係もあって
いまいちど昨年の大河ドラマ新選組!』完全版全49話を観終えました。
いや〜、熱かったわ。
改めて観るとまたいろいろな発見があってよかった。
新選組血風録』にもハマッた身としては
沖田総司が療養する植木屋さんの主・平五郎さん役に
『血風録』で沖田役をやった島田順司さんが出ているのなんか
涙チョチョ切れもんですわ。
そしてあらためて香取慎吾くんにお疲れサマ!と言いたい、いや言おう。
一年間近藤勇役をやり切ったことで
彼は大きく成長したんだろうなあ。


でも観終わってすごく思ったのは
慎吾くんはやり終えた充実感はもちろんあっただろうけど
自分の近藤勇に満足はしなかったのではないだろうか?ということ。
なんか観ていて終始感じられた。
もちろん出来が悪かったということではなく
「もっともっと出来るはず」という自分に対する叱咤のようなものが
常に心のなかにあったのではないだろうか。
徳川幕府に忠誠を誓いながら
近代化に取り残されていくラストサムライとしての近藤勇
うまくリンクしたかなと。


自分がいろいろな本を読み漁って頭の中に作り上げた新選組
今回の大河ドラマ新選組は結構違う。
近藤勇土方歳三も違う。
多分歴史ってそういうもんだと思う。
いわゆる「司馬史観」だってそれが正解ではない。
その現場に居たわけではないの以上
それぞれが事実と照らし合わせて作り上げたイメージでしかない。
土方兄を演じた栗塚旭(『新選組血風録』で土方を演じた)のセリフ、


「何が正しくて何が間違っているかなんて100年後200年後の人が決めればいい」

は、だからグッとくる。
今を生きるそれぞれの人の胸に、それぞれの新選組があっていい。
だから三谷版『新選組!』にも入り込めたし
心を動かされたりもするのだ。
あのテーマソング聴くだけでいまだに目がウルウルする自分って…。


そんなわけで、新選組を巡る日々はとりあえず
ひと段落着いたわけだが。
これはやっぱり新選組史跡の旅をせねばいかんなあ。
雪が溶けたら旅だ、旅。西へ。北へ。