赤塚不二夫先生亡くなる。

もっとも尊敬する漫画家のひとり
赤塚不二夫さんが亡くなられた。享年72歳。
生まれて初めて読んでインパクトを受けた漫画は
おそらく『モーレツア太郎』だったと思う。
それ以来赤塚ワールドにどっぷりハマった。
4歳上の兄が手塚治虫にハマっていたが
妙に優等生的(と当時は思った)な手塚作品より
自分は圧倒的に赤塚派だった(今は手塚作品も好きです)。
あの、作品のハチャメチャなパワーはまさに麻薬的だった。
小学校の頃少年サンデーに連載されている
『レッツラ・ゴン』(赤塚作品としてはマイナー)が
楽しみで楽しみでしかたなかった。
サンデー発売日の翌日の登校時は
友達とその話で持ち切りだった。
アニメの『天才バカボン』も毎週観た。
そのギャグセンスはつねに読み手の想像や
その時代の価値観を遥かに超えて
アヴァンギャルドで破壊的でハイセンス。
でも現代の殺伐とした笑いと違って
どこか温かみ人間味を忘れていなかった。
だから時代を超えて愛されるキャラクターを沢山生み出した。
ア太郎、でこっぱち、幽霊オヤジ、ココロのボス、
(ちなみにココロのボスは一番好きなキャラクター)
ニャロメ、ケムンパス、ベシ、ウナギイヌ、ベラマッチャ、
ゴン、イラ公、バカボンバカボンのパパ、ママ、はじめちゃん
レレレのおじさん、イヤミ、チビ太、デカパン……。
こんなキャラクター考えつく人他にいるはずがない。本当の天才だ。
赤塚不二夫作品にリアルタイムで触れることができたことを
本当に幸せに思う。心からご冥福をお祈りいたします。
本当にありがとうございました。
合掌。