NHK『プロフェッショナル〜仕事の流儀』

きのう夜中にTVつけたらたまたまやってました。
この番組好きで気がついたときには観るんだけど。
さまざまな世界のトッププロの話を
聞ける機会なんてそうそうないからね。


で、きのうは柳家小三治師匠でした。
ワシの大好きな落語家のひとりです。
もう68歳になられるんですねえ。
いまも年間200本の高座に上がり
持病の闘いながら落語界の頂点を
走り続ける様は壮絶ですらありました。
「笑わせるんじゃない。自然に笑ってしまうのが落語だ。」
という言葉は深いものがあったなあ。
「落語は先人の知恵によって磨き上げられたもの。
自分が“面白くしよう”なんて思わなくても
“普通”にしゃべれば面白いんだ。」
「だがその“普通”が難しい。どうしても
面白くしようとして力が入ってしまう。
どうすれば“普通”に出来るか。
この歳になっても悩み続けている」
という話には深くうなずいてしまった。


唄も同じ。
「上手に唄おう、唄いあげて感動させよう」なんて
思っている時はたいていうまく行かない。
いかに“普通”に唄うかが難しい。
“普通”というのはもちろん“平坦”という意味ではなく
よけいな力を抜いてスッと唄の世界に入るということだけど
口で言うのは簡単だがそうそう出来るものではない。
68歳の大ベテランでさえ悩んでいるのだから
ましてやワシのような駆け出し者は
もっともっと格闘せねばなるまい。
芸の奥深さ、芸の道の凄まじさを
たっぷりと味わうことのできた60分でした。
観られてよかった〜。
シジミくん、起こしてくれてありがとう!
でも夜中に運動会はやめて……。





運動会の果てに……。



「知りません……。」