SHY『ありがとう』

hacchaki2005-10-21

ワタクシが“心のアニキ”と慕う(実の兄はいるので)
素晴らしいロケンローラーSHYのニューアルバムをやっと聴くことが出来た。
ジャケ写は近所の公園ですか?という感じの日溜まりの中でギターを弾くSHY。
アルバムの中の曲たちはひとつひとつがその“ご近所の日溜まりの”ように
柔らかい優しさに満ちています。
前作に比べるとちょっとおとなしい。
でもそれが今のSHYの心境なんだろう。
自分の音楽に、自分の心に、自分を取り巻く全てのことに
常に誠実であり続けるロケンローラーSHY。
その良心が凝縮されたようなアルバム。
アルバムタイトルからして「ありがとう」であるから。
こっちがありがとうですよ、ホントに。
ロケンロールバンザイ!

知名定男『うたまーい』

少し前に買っていたのだが
ちゃんと聴いたのはつい最近のこと。
知名定男さんのなんと14年ぶりのソロアルバム。
知名定男を語るとき、なんと彼を表現したらよいのか
よくわからないんだけど
このアルバムを聴くとますますわからなくなる。
登川誠仁を現在の沖縄民謡界の頂点とすると
(年齢的、実力的、キャリア的、知名度的に)
知名定男はその次に来るくらいの人で
もう充分に「重鎮」と言っていいノかも知れないが
このアルバムを聴くと若い!
いやいや、重鎮だのベテランだのではククれません。
そんなひとスジナワでククれるほどオッチャンは甘くないで。そんな感じ。
年齢を重ねるとともにますますトンガって来ていませんか?この方。
数年前に青山スパイラルで聴いた時よりも
全然若々しくてエッジが立ってます。
とても「枯れた」とか「渋い」とか言う感じではないんだよね。
やっぱりピンってことが大きいのかな。
今までは登川誠仁のアルバムに参加とか
そーいう形でばかり聴いていたから。
一見淡々と唄っているように見せて
裏でペロリと舌を出しているようなやんちゃな雰囲気を漂わせて
聴けば聴くほどに深く心に食い込んで来ますよ。
これもまたひとつのロケンロール&ブルース。

うたまーい

うたまーい