知名定男『うたまーい』

少し前に買っていたのだが
ちゃんと聴いたのはつい最近のこと。
知名定男さんのなんと14年ぶりのソロアルバム。
知名定男を語るとき、なんと彼を表現したらよいのか
よくわからないんだけど
このアルバムを聴くとますますわからなくなる。
登川誠仁を現在の沖縄民謡界の頂点とすると
(年齢的、実力的、キャリア的、知名度的に)
知名定男はその次に来るくらいの人で
もう充分に「重鎮」と言っていいノかも知れないが
このアルバムを聴くと若い!
いやいや、重鎮だのベテランだのではククれません。
そんなひとスジナワでククれるほどオッチャンは甘くないで。そんな感じ。
年齢を重ねるとともにますますトンガって来ていませんか?この方。
数年前に青山スパイラルで聴いた時よりも
全然若々しくてエッジが立ってます。
とても「枯れた」とか「渋い」とか言う感じではないんだよね。
やっぱりピンってことが大きいのかな。
今までは登川誠仁のアルバムに参加とか
そーいう形でばかり聴いていたから。
一見淡々と唄っているように見せて
裏でペロリと舌を出しているようなやんちゃな雰囲気を漂わせて
聴けば聴くほどに深く心に食い込んで来ますよ。
これもまたひとつのロケンロール&ブルース。

うたまーい

うたまーい