夏ソング

新しいクルマにはCDプレイヤーがついているので
クルマには当然CDを積み込むことになる。
で、夏だし。夏ソングだべ。
で、何聴くべ?
はっぴーえんどの『夏なんです』いいねえ。

もんもんもこもこの 入道雲です
もんもんもこもこの 夏なんです
日傘ぐるぐる 僕は退屈・・・

『犬の生活』SCRAPSさんもご推薦なり。


で、ワタクシの夏ソング。っていうか夏CD。
かせきさいだぁのファーストアルバム。
オープニングがサイダーの栓を抜く音で始まり
「あぁ、夏」とため息をつくしかないじゃないか
そんなことされたら、って感じで始まる。
かせきさいだぁのスゴイところは
スタイルとしてはラップなんだけど
全然ブラック・ミュージック方向を向いていないところ。
引用されるのははっぴーえんどやら梶井基次郎やら
ユーミンやら不朽の名作コミック『750ライダー』やら
『ガロ』やら佐野元春やら…。
純和風叙情派純文学ラップとでもいいましょうか。
彼の詞はまさにサイダーの泡のごとくスーッと心に溶け込んで来る。

  

750(セブン・ファイブ・オー)ライダーのように 海に急ぐのです
委員長乗せて轍を残して 風になるのです


なんて台詞、恥かしげもなくサラリと言えちゃう。ニクイネエ。
これを彼のちょっと低めの単調だが無機質ではない声で言われると
ちょっとオイラの大好きな切なさも醸し出されたりして。
細野さんにちょっと似てるのかな、声。
だからよけいにしっくり来るんだ。純文学系の歌詞が。

アスピリン片手のジェット・マシーン
バイバイ、もう疲れたよ
夏休みの終わりのような毎日に
あぁ、もううんざり・・・

“かっこ悪い=かっこいい”系としては
サンボマスターに通じるものがあると思う。
サンボが「動」でかせきさいだぁが「静」。
もちろん音楽的なアプローチは全然違うんだけど。
最近全然活動していないようなのは残念だなあ。
いいかげんセカンドアルバム聴きたいんですけど〜。

かせきさいだぁ

かせきさいだぁ


…と思っていたら、けっこういろんな人とコラボして活動しているのね。
セカンドもいちおう出ているみたい。
チェックしてみよ〜っと。