「お医者さんはいませんかっ!?」

で、仕事場のある桜木町から湘南新宿ラインに乗って
渋谷に向かう途中のこと。
大崎駅に入ったところで電車は急停車。
まだ正常に停止する場所までついていないぞ。
またJR不祥事か〜などと考えていたが電車そのまま動かず
当然ながらドアも開かない。
いい加減みんながジリジリし出したところで車内放送が入った。
「ただいま、体調を崩されたお客様の救護のために緊急停車しています。」
おお、そういうことか。


「お客様の中に、医療関係の方がいらっしゃいましたら
12号車までお越し頂けますでしょうか?」


キターーーーッ!
あれだ、あれ。映画なんかでよくある
「お医者さんはいませんかーッ!」
ってやつだ。
ちょっとグッと来ましたよ。
「よしッ!ワシが行ってやる!」と12号車まで駆け出そうと思ったけど
ワシは医療関係者じゃないし…この役立たずっ!
こういうときになんの役にも立てないのは悲しいですね。


「あの…」
「お医者さんですか!?」
「いえ、違うんですが。出版関係っていうか。」
「はぁ?」
「あ、イラストとか描けます。文章も。」
「あのね、急病人なんですけど。」
「だから、苦しいだろうから和ませたり…あ、唄も。沖縄民謡唄います。」
「そういうことじゃない!」
「沖縄民謡嫌いですか?」


ああ、役立たず…(涙)。
小学校の時『ブラック・ジャック』を読んだ程度の医療知識じゃダメですか?

ブラック・ジャック 1 (少年チャンピオン・コミックス)

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