『タイガー&ドラゴン』(DVD)

観終わりました。面白かった。
後半少しテンションが落ちたような気がするのは
古典落語の話とストーリー展開との絡め方が少々強引だったり
ベタをわざとベタにやるという狙いが
やっぱりベタに感じられてあからさま過ぎたり
テンポよく進む話があまりにもテンポ良過ぎて
幾分深みに足りなかったりしたことが
原因ではないかと思われるのだが、総じて面白く観ることが出来た。
長瀬智也岡田准一という若々しくていい男が主役だが
どっちか言うたら岡田くんがええなあ。
でも永瀬くんもカッコイイなあと、素直に思いますタ。


しかし、このドラマを観て一番の儲けモノだったのは西田敏行
最初の方こそ「大丈夫かいな」なんて思いましたが
間違っていました…ウマイ!ちゃんと噺家のお師匠になってはる。
しかもちゃんと古典落語も演じるんですが、それがまたウマイ!
はっきり言って鶴瓶よりウマイ!いや〜役者ってスゴイなあ。
落語家は高座に上がって、ひとり何役もを演じ分ける「役者」であるとも言えるが
役者である西田敏行が、その噺家を演ずるっていうのは
ひとつのチャレンジだったんじゃないだろうか。
世間に役者はごまんといるが、そうそう出来ることではないと思うなあ。
林家亭呑兵衛さんの高座があったら、聴きに行きたいわ、マジで。


西田敏行のすごさを改めて思い知らされたという意味でも
タイガー&ドラゴン』を観た甲斐はあったというものデス。
DVDボックスも発売されていて、
ちょっと心が動かされる今日この頃ではゴザイマス。
やっぱり落語はいいねえ。
久しぶりに寄席に行きたいなあ…。できれば浅草へ。
(※追記・修正あり)

タイガー & ドラゴン DVD-BOX

タイガー & ドラゴン DVD-BOX