U2 in さいたまスーパーアリーナ

hacchaki2006-12-01

昨日は4月に行われる予定だったのが流れてしまったU2日本公演で
さいたまスーパーアリーナまで行ってきますた。サイタマトオイ…。


U2というバンドのビッグさ加減を考えると
さいたまスーパーアリーナはハコ的に小さい感じがしたけど
おかげさまでステージにすごく近づくことができました。
ほとんどライブハウスで観ているような感じだった。
おまけに花道の片方に近かったのでベースのアダムが歩いて来ると
5メートルくらいのところで見られた♪


そんな会場のスケールのせいかメンバーも
非常にリラックスしながら演奏しているようだった。
いままさに円熟の時期に達しつつあるこのバンドの「今」を
生身の身体で感じることができた、幸運な3時間だった。


ライブの中では例によって政治的なメッセージが
彼ららしい方法でそこかしこに散りばめられていて
(「国際人権宣言」がバックスクリーンに流し出されたり
アフリカ難民救済のための携帯メール送信を呼びかけたり)
そのあたりは好き嫌いの分かれるところだと思う。
だが、強大な影響力を手にしたとき自分になにが出来るかと
考えるのは至極自然なことであろうし
そのひとつの回答が彼らの一連の行動であろう。
そういう政治的パフォーマンスがライブの中に溶け込ませすぎてしまうと
単に「ライブをカッコよく見せる為の道具」になりかねないところを
彼らはいつもうまく消化し、アピールしている。
たとえば無名の人間が「アフリカ難民救済」を掲げてライブをやったとして
それは「まず自分の食い扶持をなんとかしろ」と言われるだけであり
U2だから出来ることを彼らなりの正攻法でやっているのだと思う。


昔、確か『TO-Y』という伝説のロック漫画のなかで
「歌で世界は変えられないかも知れないけど、人の心を動かすことは出来る」
というカッチョイー台詞があったがまさにそんな感じ。
そして歌を聴いたひとりひとりの心が動けば
やがてそれは大きな波に変わるのではないか。
そんな夢を見させてくれるようなパフォーマンスであった。


U2、素晴らしいライブをありがとう!