『ノー・マンズ・ランド』(DVD鑑賞)

パッケージの作品紹介に
「非戦闘地帯に取り残された敵同士のふたりが…」
というようなことを書いてあったのでてっきり
「打ち解け合って協力して危機を脱出する」映画だと思ってました。
フツウそう思うよね…思わない?
ところがその真逆でしたよ…マギャク。
まあそれが戦争の現実なんだろうけど。
戦争と行ってもこれは内紛ですね。
同じ民族同士が憎しみ合い殺し合う。
でも実際ところ闘っている本人たちも
この戦争がなぜ起こってなんの為に
闘っているのかよくわかっていない。
よくわからないまま自分なりに勝手に解釈して闘っているから
相手の言葉などお互いに受け入れられるはずもない。
そこにハッピーエンドなどありえず
バッドエンドの連鎖が延々続くだけ。
後味のいい戦争映画なんてのもマユツバっぽいけど
闘っている当人たちとそれを取り囲む
マスコミや国連軍の行動も含めて
これほどやるせないエンディングも
ないんじゃないかってくらいやるせない。
でもこれが現代における戦争なんだなあ。
日本は幕末以降内紛が起こっていないけど
これってホントに幸せなことなんだなあ。
たまたま今、中公新書戊辰戦争』を読んでいるんだけど
日本もほんの150年ほど前に
まさにこの映画みたいなことが起こっていたんだよね。
戦争はイヤだ〜。その一言に尽きますよ。

ノー・マンズ・ランド [DVD]

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