『UDON』(DVDで鑑賞)

冬に2、3度鍋焼きうどんを食べるくらいがせいぜいで
根っからの蕎麦派のワタクシもうどんがムショーに食べたくなりました。
サマータイムマシンブルース』ネタが出て来たときは
ニヤリとさせられました。
しかしながら「もっと面白くなったはずなのに…」
というのが正直な感想かなあ。


「うどん」という、多くの関東人にとっては
野暮ったい食べ物をメインに持って来た
(西のほうの人ゴメンナサイ)
その目の付けどころはナイス。
大きく分けてふたつのストーリーによって
成り立っているがそのバランスの悪さによって
最後のどんでん返しの収まりが悪い。
これは非常に残念。
ユースケ・サンタマリアは苦手なのだが
この映画ではいいなあ・・・と思うまでには
至れませんでした・・・ガクッ。
その要因のひとつはキャラクター設定が中途半端だったこと。
NYまで行ってまでコメディアンになろうとする人なんだから
ストーリーのなかでもその設定は生かして欲しかった。
コメディアン志望がキャラクターとして成立していないので
どことなくウソっぽさが漂ってしまう。
だから結末も説得力が薄い。


それからフジテレビ制作の映画っていつもそうだだけど
いろんな有名人がチョイ役で出演しているが
あれってどうなんだろう。
「得した!」って思う人いるんだろうか?
香川県出身のタレントたちは頑張って
存在感を放っていましたね。


あと随所に出て来るCGアニメ。
ああいうのって作っている本人たちは楽しいのだろうけど
かなりこっぱずかしいです。なんでだろうね。
同じグルメを題材とした映画としては
伊丹十三の『たんぽぽ』を彷彿とさせるけど
あちらはグッと大人のコメディだったのに対して
UDON』はなんだか全体的に子供っぽい。
まあ製作がフジテレビだからって言ってしまえば
それまでなんだけど…。
「グルメ」なんてのはおとなの趣味なんだし
ましてや「うどん」なんてかなり渋いチョイスなんだから
ターゲットを思いっきりおとなに持って来て
「渋いうどん映画」にすればよかったのに。


しかしうどんっていのうは普段食べないワタクシですが
映画に出て来る讃岐うどんは実にウマそーでしたね。
ネギと生醤油だけで食べるうどんってどんな味なんだろう?
ホンモノの讃岐うどんなんて
高校の修学旅行で四国に行って以来食べていない。
これはちょっと現地に飛んでみる必要がありそうですな〜。


しかしですね、これはまったくの余談ですが
関東で食べるうどんと西で食べるうどんって
全然違うんですよ。
大阪のうどんもウマいもんなあ〜。
昔大阪の十三駅の立ち食いで食べたうどんの
美味しさはいまだに忘れられない。
西に行ったらうどん。これ大事。

UDON プレミアム・エディション [DVD]

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