岡村ちゃんについて考える(勝手な憶測)

「名作には2種類ある。
“ある時代を如実に反映してその時代に眩いばかりに光り輝くもの”
“時代を超える普遍性を持って永遠に光り輝き続けるもの”
どちらも名作には間違いないが
前者は悲しいかな時を経て顧みると「古い」と感じてしまう。」


というようなことをマンガ評論家のいしかわじゅん
自らの著作で書いたような記憶があるけど
それはなかなかの名言だなあと思う。


岡村ちゃんの登場はデビュー当時かなりショウゲキテキだったし
(ワシは一聴してひっくり返りました)
今聴いても素晴らしい楽曲がいっぱいあるけど
当時の「時代の気分」を敏感に感じ取って作品に反映させたものが多く
(それこそが岡村ちゃんの真骨頂だったと思う)
「今」の時代に当てはめたときにどうなるのか?というのは
ちょっと判断がつかなかったりする。 
なぜなら我々は岡村ちゃんと同時代を過ごしたわけだし
彼が尊敬し続けるプリンスなどはワシも「だいすっき〜」だったから
彼の作品にすごく共感できても
その作品が「今」に通用する物かどうかは
ワタクシ個人では計りきれないから。
で、岡村ちゃん自身も敏感な人であろうから
そんなことはとっくに承知で
そこから来る焦りがかなり焦りはあったのではないだろうか?
当時からカルト的人気のあった岡村ちゃん
そしてそのカルト的ファンに支えられて復帰をしたが
新しいファンも獲得しなければならない。
自分の歌をより多くの人に聴いてもらいたい。
でも、


自分のアンテナが「今」の時代性をどれだけキャッチできるか?
それを作品にどれだけ盛り込めるか?
どれだけ「今」の時代に通用するか?


そういうプレッシャーが彼の心を押しつぶそうと
していたのではないかというのは容易に憶測できる。
そして、作品のそこかしこに見えるそういったナイーブさこそが
彼の最大の魅力だったりするので
そこのところが非常に皮肉だったりするわけです。


まあ、勝手な憶測なんで。
もちろん、だからって覚せい剤はダメなのよ。


自分としては
そんなのカンケーねー!オレはオレだ!」
と突き抜けた岡村ちゃんを見てみたいです。