沖縄本2冊

最近読んだ本。
花村萬月著『沖縄を撃つ』。
「不良おじさん沖縄へ行く」といった趣き。
ツボクラ大将をイメージしながら読みました。
「沖縄=楽園」幻想を鼻で笑いダークサイドへ
引っ張られていくレポートは痛快ですが
もうちょっと深いところまで踏み込んで欲しかったです。
ものごとにはなにごとも裏側の面があるけれど
ダークサイドにもまた裏側があると思うのです。

沖縄を撃つ! (集英社新書 415D)

沖縄を撃つ! (集英社新書 415D)


江戸〜明治〜昭和初期の沖縄と日本との関係を
何人かの人物に焦点を当てながら考察していく。
出典資料も豊富でとても面白かった。
沖縄の魅力に惹かれて訪ねていく
「まれびと」はいつの時代にもいて
その時代ごとにそれぞれの沖縄と対峙している。
そのさまをあぶり出すことで当時の沖縄
そして今の沖縄が見えて来る。
久しぶりに読み応えのある「沖縄本」。

まれびとたちの沖縄 (小学館101新書)

まれびとたちの沖縄 (小学館101新書)