音楽とは(自戒を込めて)

音楽とはよく


「音を楽しむ」


ことだと言われる。
しかしお金をいただいてステージに立つ者にとって、
(つまりプロミュージシャンにとって)
音楽とは


「音を楽しんでいただく」


ものでなければいけないと。
そこに尽力し、
神経を行き渡らせていない人のステージは
見苦しく痛々しいだけ。


「楽しきゃいいじゃん」


なんていうのは単なる甘え。
第一聴いている人を楽しませることが出来なければ
自らもまた楽しめるはずがないのだ。
それでも楽しいと思えるならば
それは“ひとりよがり”以外のナニモノでもない。


もちろん「楽しませ方」は人それぞれであり
100人いれば100通りの方法がある。
大事なのは自分なりの方法、
いや、自分にしかできない方法を見つけて
その方法において行えばよい。
その「自分にしか出来ない方法」を見つけ出すのが
実に大変な“修羅の道”であるなあと
最近つくづく思うのです。
大変な道に足を踏み入れてしまったものです。


これは音楽のみならずすぺての表現活動において
言えることでないかと思う。


自戒を込めて書き記しておきますのだ。