さようなら!パニック映画
おとといふと気づいたんだけど・・・
「思考は現実化する」
この定義に照らすなら・・・。
我々はこの数十年一生懸命
「地球が大変なことになる未来」
をせっせとイメージし続けてきた。
たとえば映画。
日本が沈没するとか
大寒波が訪れるとか
小惑星が衝突するとか
地球外生命体に侵略されるとか
核戦争が起こるとか
悪の権化に支配されるとか
とにかく悪いイメージを持つことに躍起になって来た。
それもCGなどを使ってどんどん過激な描写になっていく。
2035年、
エネルギー問題も宗教的対立も人種的対立も
国際紛争も食糧難も環境汚染もすべて解決して
宇宙人とも友好的に交流して
世界中がお花畑でいっぱいになった頃の日本に暮らす
平凡な高校生カップルの甘ずっぱい恋物語
なんて映画ないもんね。
(観たいかどうかは別として。でも誰か作って♪)
しかし今こういう現実を目の当たりにして
まだスクリーンの中に大惨事を描き続けられるだろうか。
多くの人はニュース映像で散々3.11のあのシーンを観てきて
所詮映画が作り物であることを痛感させられたはず。
現実がはるかに壮絶であり悲惨であることも。
まー、自分もパニック映画は嫌いじゃないけど
もうそろそろ、悪い未来を描くクセから脱却しないと。
「思考は実現化する」のだから
よいイメージを描かないと。
みんなの思考をポジティブ方向に導く。
それがこれからの時代を生きるクリエーターが
なすべきことなのではないか。
無責任にポジティブである必要もないし
現実問題として危機には常に備えなければいけないけれど
よいイメージを描けばその方向に向かう。
それは近代から現代に向かって
便利な世の中になることを切望して
それをことごとく実現してきた
人類の歴史を見れば明らかなこと。
でもそれにはすごいパワーが要る。
どうしたって現状を観れば悪い方向に行きがちだし
そのほうがある意味楽だ。
でもそんなの意味ない。
よいイメージを描く。
どうすればよくなるかを考える。
ひとりひとりがそれをする。
そのことが大きな力になる。そう信じる。
我々はやればできる子!