2011年に観た時代劇その1

NHK木曜時代劇シリーズは秀作が多い。
2009年に放映された『風の果て』は
なかでもよかった。
時代劇チャンネルで昨年末鑑賞いたしました。

＜Amazonの作品紹介より＞
藤沢周平の傑作長編「風の果て」を
主演・佐藤浩市でドラマ化。
軽輩の次男坊でありながら
首席家老にまで出世した男の半生を
“人生の友”を主題に、静かに力強く描く。
五十三歳の初夏、又左衛門(佐藤浩市)は
ふと老いを感じて、若き日をふり返る―。

風の果て [DVD]

主役の佐藤浩市の重厚な演技は言うまでもなく
出世していく又左衛門を複雑な思いを抱きながら
支える妻役石田えりも好演。
又左衛門と対照的に優れた剣の腕を持ちなら
身を持ち崩していく友人役に遠藤憲一。
この人はホントにいい。
抑えた演技ながら存在感バツグン。
全8話という小品でありますが
ひとりのオトコの半生、
彼を取り巻く友人たちの生き様が
濃厚に描かれています。
藤沢周平の原作もよかったですが
役者が演ずることが精一杯生かされた
映像ならではの魅力に溢れた作品でありました。