「生きろ」。

先日、うっちんピンクちゃんの誘いで
敬絃会からうっちんピンク、青木さん、田所の3名で
平塚の某定時制高校の卒業式にて
演奏してまいりました。


卒業生の入場、卒業証書の授与、そして退場まで
三線とギターのアンサンブルで
時に女性二人の唄も交えて
BGMさせていただきました。


この歳になると子供でもいない限り
「卒業式」なるものに立ち会う機会もないので
なかなか貴重な体験となりました。


定時制高校の卒業生というのは
全日制とは違った、さまざまな境遇の中勉学に励んだ若者たちであり
彼らが少し恥ずかしげに、しかし誇らしげに
壇上に上がる姿を見るにつけ
彼らがこのなまびやで経験したであろう
さまざまな出来事にに思いを馳せながらの演奏となりました。


式の中で校長先生のお話があり
それがとても印象深かった。
先生はふたつのことについて話した。
ひとつは「我が校で学んだことに誇りを持って」的なことで
それはまあどこの卒業式でもある話である。


もうひとつは


「親よりも、1日でも、1分でも、1秒でも長く生きろ」


というメッセージ。


「親よりも先に死ぬことは親不孝なんだ」
「どんなことがあっても生きるのだけは止めてくれるな」


これは大変心に深く突き刺さった。
そこには昨今の若者の自殺の多さが念頭にあったであろう。


「生きたくても生きられない人だっているのだ」


という想いもあったであろう。
先の大震災の犠牲者への想いも含まれているかも知れない。
とにかく


「何があっても生きろ」


という言葉に40代後半を迎えて
卒業生たちの親でもおかしくない歳になってしまった
元高校生もハッとさせられたのでした。


きのうは3.11でした。
1年前のあの日、多くの方が
未曾有の大地震津波によって
尊い命を奪われました。
その一方でこの1年も
自ら命を断つ人が後を立たない。


「生きろ、何があっても」


ホント、これに尽きるよね・・・。