関西ツアーこぼれ話

hacchaki2013-04-25

ライブとは直接関係ないのですが。


今回のツアーでは足を伸ばして
和歌山まで行って参りました。
和歌山には田所家のお墓があるのです。
墓参りするのは9年ぶりくらいかな。
ひとりで行くのは初めてです。
やはり大坂まで来てご先祖に
ご挨拶しないわけにはいかないね〜。


というわけで和歌山市内の中心から少し外れた所にある
小さなお寺まで足を伸ばして参りました。
お寺の周囲には古い家並みが残ります。



近所には名刹紀三井寺があります。
幕末の京都見廻組幹部であり
坂本龍馬暗殺の主犯格として有名な
佐々木只三郎の墓もここにあります。



その日は墓参りにふさわしく天気も穏やかで
暖かい日差しが心地よかったです。


今回改めて墓石のひとつひとつをまじまじと
眺めたのですがその多くが風化して
文字が読めなくなっているのが残念でした。





かろうじて読み取れる文字のうちいくつかを
読んでみると

明和4年、文化14年、天保13年の文字が。



明和年間は1764年〜1772年。
徳川将軍は第10代家治。
江戸では三大大火事のひとつ明和大火あり。
八重山では明和の大津波があったそうです。
家治ってあまり話題に上らない人ですね。


文化年間は1804年〜1818年。
徳川将軍は、第11家斉の時代。
与謝蕪村小林一茶などが活躍、
川柳や錦絵が盛んに作られ
十返舎一九が『東海道中膝栗毛』著し
町人文化が大きく発展を遂げた化政文化の前期。


天保年間は1830年〜1843年。
幕府将軍は、家斉、および12代徳川家慶
ざっと、大塩平八郎の乱生田万の乱、モリソン号事件
蛮社の獄天保の大飢饉、伊勢お陰参り流行、天保の改革
などが起こっており
これから幕末の動乱が起こる予兆と見られる
事件などが世を騒がせた時代です。


この3年の墓碑から
どのような田所さんが生きていたのか
想像することは難しいけれど
その田所さんが生きた時代に
想いを馳せるのは誠に面白い。
春の日差しに包まれながら
そんなことを考えていると
とても立ち去りがたい気持ちになりました。


ここに眠るご先祖の誰かひとりが欠けても
現在の自分は居ないのだから
感謝感謝、であります。


次回の関西ツアーのときにも
また訪ねてみようと思います。