映画『サマー・ヌード』

*[映画]『サマーヌード

監督:飯塚健/出演:野波麻帆古屋暢一ルー大柴今井雅之堀口文宏香坂みゆき、きたろう他/2002年/107分

う〜ん、肌に合いませんでした。
なにしろエンディング、あれでいいのか?
殺さなくていい人間殺しちゃって「意外でしょ?」って…そりゃ意外だけどさ!って突っ込みたい。24歳という年齢、まったく映画経験の無い人間の初監督作品としては上出来な部類なんだろうけど。
そんな予備知識は抜きにして作品として観なきゃいかんからね。
オープニングのおっさん臭いセンスには笑ったけど、あとは笑えなかったなあ。
いろんなところに細かくギャグを散りばめてるんだけど。
「ああ、ここは笑わそうとしてるんだろうなあ。」とは思うんだけど。
きたろうさんとかかなり面白い…ことやってるんだけど…ああ、なぜだろう?笑えないのは。
だいたい方言指導くらいちゃんとして欲しい。
「現実から少し離れた南の島」っていうシチュエーションだけが欲しかったんだろうから、
方言なんてどうでもよかったんだろうけど。
こんだけ沖縄がブームで、みんなしょっちゅう行ったりしてるんだから、リアリティに欠けるよ。部分的にはいいシーンもありましたよ。
面白いと思う人もけっこういると思うし。
しかし山田辰夫はカッコいいなあ。声がステキ♪


まあ、やっぱり24歳らしさっていうか、勢いみたいなものはそこかしこに感じられて、
それと24歳らしからぬ老練さがところどころに見え隠れして、
そのアンバランスさが作品の魅力になっているんだとは思います。
でももっと弾けてもよかったんじゃないかなあ。
いい話ならいい話で徹底させて欲しかったな。
やっぱり最後に出てくる「死」は納得できない。
「死」を扱うことの重みをもっと考えるべき。
銃でバンバン人殺しちゃう映画なんて腐るほどあるし、
それはそれで全然OKだったりするんだけど、そういうのとは違う不快感があります。