『ロスト・イン・トランスレーション』※ネタバレあり


とくに大きな事件は起こらないのだが
なんとなくホッとする映画であった。
ハリウッドから日本にCM撮影のためにやって来た中年の俳優が
ホテルで出会ったでの0代前半の若い女の子(人妻でアメリカ人)と過ごす。
ふたりはそれぞれに胸にもやもやしたものを抱えている。
そうして旅先でであったふたり・・・。
このふたりどうにかなっちゃうんじゃないの〜?
と思わせつつ美しく撮られた東京の映像とともにお話はゆったりと進む。
結局ふたりは微妙な距離感を保ちながら
「おとことおんな」になることはなく別れる。
それでいい。
そこがホッとするポイント(笑)。
一度は「またね」と言うこともなく別れたふたりだが
空港に向かうハイヤーから女の後ろ姿を街中に見つけた男は
車を降りてかけ寄って行き彼女を抱きしめる。
観てるほうは「やっとかよ〜。」と突っ込みを入れる。
そして男は彼女の耳もとに何か囁くのだが
それは聞き取れない。
この余韻がよいね。
「まったくなんにもないわけじゃない」
という、なにがしかの未来を予感させる終わり方が心地よかった。
「そうだよ、このまま終わるわけないよな。」
とね。
しっかし、スカーレット・ヨハンソンは胸でかいなぁ。
あ、脱いでるシーンはありませんから。
パンツ姿は観れるけど。


でもさ〜、たいがいの男は
「オレならヤッちゃっちゃうな〜」
と思いながら観ていると思うぞ。
不肖ワタクシもそう思いました。
実際には小心者だからヤラない(ヤレない)だろうけど…。
もう少し歳を取って映画の中の俳優くらいの歳になれば
「あえてヤラない」余裕も出て来るのだろうか・・・。


ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

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