まったり旅行記7…『島思い』の夜

沖縄に来たら『島思い』である。
もうこれは決まりなんである。
大城美佐子さんという素晴らしい唄者(うたじゃ)の店なのだ。
大城美佐子先生の『白雲節』を聴いて沖縄民謡の道に入った身としては
正直なところ崇拝に近いような気持ちを抱いている。
だから何が何でも『島思い』に行きたかった。
こういうとき酒が飲めないのは困る。
なにしろ『島思い』は民謡スナックだから
「ウーロン茶で」
と長居はやっぱりしにくい。
以前にしたことがあるけど居心地悪かった。
そこでKを連れて行くことに。
Kは普段民謡など聴かない。
これは沖縄の多くの若者がそうである。
そうそう民謡酒場などには行かないのだ。
だからある意味自分が連れて行くことで
新鮮な体験が出来るはず。
と勝手に言い聞かせて『島思い』へ。


アメリカンなへビィ・ディナーを終了して
奥様をKの自宅に下ろして一路『島思い』へ。
『島思い』は那覇の東町、昔西武門という地名であったところに存在する。
「西武門」と書いて「にしんじょう」と読む。
沖縄では「西」は「いり」である。
「北」=「にし」なのだ。
ちなみに「東」=「あがり」、「南」=「はえ、ふぇ」。
なのに「西武門」はなぜ「にし」?
似たような例では「城」=「ぐすく、ぐしく」なのに
首里城」=「しゅりじょう」なのはなぜ?
というのがある。
ぜったい「しゅりぐしく」とは言わないんだよね。
知っている方答えプリーズ!


ってなわけで、『島思い』に着いた。
ドキドキしながら店に下りる階段の前に立つ、と…。
看板に張り紙が…「本日は12時まで貸切です」
ガーン!!具志堅京子さんの店といい…。


まあ、事前カクニンしなかった自分が悪い。
それに、12時になれば入れるわけだし…。
そう言い聞かせて時間つぶしをすることに。
まだ2時間以上あるので男ふたりは国際通りのコーヒーショップへ。
そこでKから自身のユタ体験など聞く。面白かった。
あとはKの武勇伝ね、いつものことながらまったく…。


で、2時間ほど時間を潰して再び『島思い』へ。
こんどはちゃんと入れたのでした。