まったり旅行記11…夜のコザ

「コザの街は死んでるさー。」
コザのSちゃんは言った。
実際のところを確かめたかった。
同時に民謡を含む音楽が盛んな場所としてのコザのイメージがあった。
いろんな音楽家の伝説があった。
“林昌さんはデイゴホテルのモーニングをよく食べていた”
そんな類の伝説も含めてコザに行きたかった。


実際のところコザは、う〜ん…。
1泊くらいしたところで判断出来ないけど
栄えてるって感じではなかったですね。
デイゴホテルも建て替えられてキレイに変身していて
イメージしたものとはちょっと違ったかも。
しかし雨に打たれて寒いのでとにかくチェックイン。
夜は若手民謡歌手の松田一利氏のレコーディングを
見学させてもらえることになっていたので
ホテルの部屋で体を温めてから出動。
待ち合わせまで時間があったので
胡屋十字路周辺でなにか食べようと思ったのだが
テキトーな店が見当たらない。
だいたいガイドブックの1冊も持ってないようないい加減な旅行者だから
どこに入っていいのかワカラナイし。
しかし、もうちょっとなんかあると思ったんだけどなあとボヤキつつ
胡屋十字路からコザ十字路に向かって歩いて行けば
なにかあるだろうと歩を進める。
しかし歩けども歩けどもコザ十字路には行き当たらない。
腹減ったしなあ、やっぱり寒いし。
雨降ってるし待ち合わせの時間が近づいてるし。
あ、プラザハウスが見えて来ちゃったよ〜って、道間違えてるじゃん!
延々30分近くも歩いてしまった…。
沖縄人ではあり得ない距離だな。
仕方なくタクシーを拾って胡屋十字路まで戻る。
下調べをしないというのは恐ろしい。
まあ、今回の目的は「とにかく行く!沖縄に行く!」だったので
仕方ないちゅーか、行き当たりばったりで、ね。
タクシーの運転手さんがメッチャコワモテだったのに
おつりを数十円オマケしてくれたのがホッコリとした。
寒さと空腹でかなり情けない顔をしてたんだろうことよ。