沖縄民謡『青年時代の登川誠仁』CD
最近練習している曲は『あっちゃめー小』。
早弾きの曲である。
とても独特な節回しの曲で唄も三線も難しい。
西洋音楽でいう7th〜9th〜13thあたりをメロディラインが流れる。
伴奏(三線)はずっと7thのフレーズを繰り返す。
つまり沖縄民謡には数少ない「メロディに沿って三線が動かない曲」
ということにあります。(『多幸山』も同タイプ)
自分で唄ってみてよくわかったのだが
他の民謡からすると相当に違和感があり
その違和感がとても心地がよい(上手に出来れば)。
映画『ナビィの恋』のラストシーンでおじぃの唄三線に合わせて
みんなで踊る、あの曲です。
で、家にいるときはほとんどずーっとこの曲を練習しているのだが
そんなときにアマゾンさんで琉球民謡の重鎮・登川誠仁の
若い頃の音源を集めたCDを購入、それをペリカンが運んできた。
さてと、少し唄えるようになってきたし
テンポも上げられてきたから休憩してCD聴いてみるか。
オーディオにディスクを入れてスタート。
1曲目は『あっちゃめー小』・・・ひぃ!
ワシはひっくり返った。後ろのソファにのけぞった。イナバウアー。
速い、速すぎる…(大汗)。
一瞬回転数間違えているだろうと疑いたくなるくらい早弾きっぷり。
林昌先生の太鼓もややもすると遅れ気味(笑)。
唄が始まってやっと正しい回転だとわかったくらい、てかCDだし。
しかも音の一粒一粒がしっかりと立っていてとても美しい。
『ナビィの恋』のサウンドトラックでは
ライブであり六線ということもあって
ちょっと音がジャカジャカしているが
(あれはあれでカッコイイ)
これはまさに「美(ちゅ)ら弾き」。
「沖縄のジミ・ヘン」などと称されることもあるが
それは誠小先生にもジミ・ヘンさまにも失礼ってもんだ。
誠小先生は唯一無二なんだとあらためて知った。
(もちろんジミ・ヘンも)
若い頃の誠小先生のピチピチに張り詰めた唄三線が楽しめるこの一枚。
沖縄民謡好きはチェキラ!(恥)