マイお江戸ブーム
ここ数年のマイ『新選組』ブームは発展して
「江戸ブーム」「幕末維新ブーム」へと展開しつつ。
そもそも江戸情緒的なものは昔から好きで
杉浦日向子さんの漫画にハマッたり
浮世絵の画集を眺めてみたり。
これはきっと幼い頃から父が落語をよく聴かせてくれたからであろう。
なにしろ小学校の時の我が家のドライブミュージックは
古今亭志ん生の落語テープなのだから。
家族4人で遠出しながら志ん生の『火焔太鼓』で大笑い。
なんちゅー家族やねん。
そんなこんなでマイ江戸ブーム。
ブームになるとやたらめったら文献漁りまくって
本に散財するのは悪い癖であるが
アマゾンさんをググッていたら面白げな本が。
- 作者: 篠田達明
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/05/16
- メディア: 新書
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著者はお医者さんで、15人の歴代将軍を文献などからつぶさに検証し、
どういう健康状態でありどのように亡くなったかについて研究。
ちょっと断定的な口調のところがあったりするのが気になったけど
おおむね面白かったのだ。
日本の学校教育においてはなぜか近世近代って3学期に駆け足でやる程度でしょ。
下手すると明治行こうなんて「教科書自分で読んどけ〜」だもんね。
大化の改新とか壬申の乱とか、やたら丁寧にやるのにね。
だから徳川幕府の300年に及ぶ徳川幕府支配の中身ってのが
いったいどういうもので、どういう人たちが支配者として君臨していたのか
なかなか頭の中に入って来ないわけですよ。
この本は「医学」の立場から「人間」としての将軍たちを分析。
ねずみ小僧でもなきゃ忍び込めない江戸城中が
とても身近に感じられるのでございますよ。
江戸モノに興味があってある程度歴史の流れくらい知っている
初級の上くらいの人(つまり自分)にオススメ。