『バットマン ビギンズ』(DVD)

昨年上映された『バットマン』シリーズ最新作。
これはシリーズの原点に戻ってブルース・ウェインが
なにゆえにバットマンになったかという、
「バットマン」物語の始まりについてを丁寧に描いた作品。

『バットマン』シリーズは過去4作品作られていたが
今回の『ビギンズ』はとにかく丁寧に作られているという印象。
主人公の心理描写もわかりやすく念入りに描かれ
誰が観てもおそらく納得できる「バットマン」像になっていたのでは。
ただ、その分アメコミ的な荒唐無稽さが失われてしまったのは残念。
バットマン本人をあまりに丁寧に描きすぎたがために
ティム・バートン版のダークさや不気味さはなくなり
『スパイダーマン』ばりにわかりやすいヒーローに。
「フツーの人がヒーローになる」というのが
ゴッサムシティも妖しげな感じが失われフツーにニューヨークだし。
この辺はちょっと残念だった。
バットマン役のクリスチャン・ベールは少し翳りのある金持ち坊ちゃん像を好演。
ケイティ・ホームズは可愛いといえば可愛いし
可愛くないといえば可愛くない。
なんとなく地味で若々しさがない。これ残念。
この子まだ若いんだよね…トム・クルーズの奥さんとして第1子を最近出産したが。
ヒーロー物の相手役って重要だと思うんだけどなあ。
余談ですがケイティ・ホームズ出演の『エイプリルの七面鳥』は気になってマス。

クリスチャン・ベールは翳りのあるボンボン役を好演していた。
しかし角度によってはトム・クルーズに見えるのが気になった！似てない？
我らが渡辺謙さんは思ったほど出番が少ないけど
やぱり出ているとウレシイよね。

ゲイリー・オールドマンは、エンドロール観るまでわからなかった・・・(汗)。
フツーのいい人役で出ているなんて！うかつ！
でもああやって普段のアクを殺して出てくるんだから
スゴイよなあ。やっぱり力のある俳優さんなんだなあ。

ってなわけで、フツーに楽しめた『バットマン　ビギンズ』。
しかしながらティム・バートン版(第1、2作）のダークな世界観と
フリークスキャラオンパレードが懐かしかったのも事実。
もう一度第1作目、2作目を観直そうっと。

あ、あとバットモビル(っていうんだっけ？）も
昔のコルベットみたいなのがカッコよかったよ〜。ブーブー。

バットマン ビギンズ 特別版 [DVD]