『隠し剣 鬼の爪』（DVD）

「鷹の爪」だと思ってた人〜いる？
ちまたではキムタク主演の『武士の一分』が話題ですが
『たそがれ清兵衛』『隠し剣　鬼の爪』『武士の一分』と続く
「山田洋次＋藤沢周平＝時代劇」シリーズ三部作の第二作。
ずっと気になっていたので鑑賞することにした。
これがなかなかよかったです。
主演の永瀬正敏は真田広之や木村拓哉と比べると
地味なのではないかと思っていたのですが
なかなかどうしてしっかりとした輪郭の役作りをしていた。
最大のキモはタイトルにもある通り主人公が伝授された
「隠し剣」とは何なのかということなのですが
これがなかなか意外性があって面白かった。
レビューサイトを読むと結構間違って解釈している人がいるが
アレつまりあーいうことですよと教えてあげたい。
緒形拳が憎々しい家老役をやってイキのいい演技をしている。
最近おじいさん役みたいなんばっかりだから嬉しくなった。
ヒロインの松たか子は上手だけど顔がどうしても好みでなく…。
『たそがれ清兵衛』の宮沢りえだったらなあと思ってしまってごめんなさい。
『たそがれ清兵衛』は最後の最後で納得がいかなかったので
『隠し剣　鬼の爪』のエンディングはホッとした。
この点ポイント高いな〜。
『たそがれ〜』でも思ったのだが藤沢周平の世界を
丹念に忠実に映像化した山田洋次の演出はスゴい。
『用心棒日抄』や『よろずや平四郎』なども山田さんが映画化しないかな〜。
三部作で終わりなんてもったいないよ〜と思いますた。

隠し剣 鬼の爪 [DVD]

新装版 よろずや平四郎活人剣 (上) (文春文庫)

用心棒日月抄 (新潮文庫)