『ディパーテッド』

本年度アカデミー賞の受賞式がいよいよ近づいて来て
賞レースの行方もドキドキと気になる昨今ですが、
その白熱する賞レースの一角をなす話題作『ディパーテッド』を観てきました。
とくに注目されているのは監督賞と主演男優賞。
マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオ
いままでノミネートされながらも無冠の帝王であったがために
「今回こそは!」と期待がかかります。
本作品は韓国映画の人気シリーズ『インファナル・アフェア』のリメイクなんですが
そのへんのところがどうなんでしょうね〜。
「リメイク作品はあかん」なんて声もあったりして気になります。


さて、肝心の作品の方ですが、面白かった!
とくにレオくんがよい!
正義と悪に挟まれて苦悩する複雑な心理を巧みに演じていました。
共演のマット・デイモンがイヤな奴役だったこともあり
イヤガオウにも「レオくん、ガンバレ!」と応援したくなり。
他の共演者も皆素晴らしかった。
ジャック・ニコルソンはいつものジャック・ニコルソンを怪演。
いや、ジャック・ニコルソンを演じていたわけではないが。
もうホントに「いつもの」感じです。
マーク・ウォールバーグが、悪態つきながら
実は正義に燃えている警部を好演。カッコイイ。
話のテンポがすごくよくて、中だるみするヒマもなく
そのためか、掘り下げ不足と思われる所や
納まりどころのつかないセリフが数点見られたのは残念だったけど。
エンタテインメント作品としては文句なく面白いです。
こういうハードボイルドな雰囲気が好きな人にはたまらないのでは。
ローリング・ストーンズの古い曲が効果的に使われています。
元ネタの『インファナル・アフェア』がかなり評価が高いので
それを超えているかどうかはワタクシにはわかりませんが。
1800円を出して劇場で観てまずまず損のない作品だと思います。
ただ、こういう作品がアカデミー賞を取れるかどうかはちょっと疑問なんだけど〜。