ライブハウスの難しさ

hacchaki2008-12-22

ワタクシの普段のライブ活動の場は
おもに沖縄居酒屋なわけですが
たまにライブハウスでもやります。
『高円寺アローン』がその代表なのですがこれが結構辛い。
居酒屋ライブのラフさはなく
みんなものすごく真剣に音に集中している。
しかも共演者はほとんどがどちらかというと
内向的なフォークであったり詩の朗読であったり
ときにはシュールな一人芝居であったりするので
そのなかで「当ったれ〜当ったれ〜♪」とやるのは
正直気が引けてしまうときもある。
もちろんそんなことではダメなわけで
「タドちゃんの空気に持っていかなきゃダメだよ〜!」
と『高円寺アローン』の井上さんにも言われるのです。
そう、ワタクシに与えられた30分はワタクシだけの30分なので
その30分はどっぷり田所ワールドに浸らせなければいけないです。
でもこれって本当に難しい。
先日Shyさんと話していたときにも
「いい意味で居酒屋慣れしてるから」
とおっしゃってくれていたけれど
逆に普段ライブハウスでやっている人が
いきなりダーレも唄に集中していない居酒屋でライブするのは
そうとうキツいものがあるのだろう。
たとえばきのうの『おきなわ亭』ライブでも
最初の1〜2曲はほとんど誰も聴いていなくて
みんなおしゃべりに夢中。
でもそこからトークと唄でうまく引きつけて
しだいにお客さんが唄に集中してリズムに
乗ってくれるようになるさまはじつに心地よい。
「きょうもやってよかった」
と思える瞬間です。
居酒屋の場合は尺が適当に延ばしたりできるので
曲順もその場で決めながらゆるゆると唄って行くうちに
ペースを作るというのが出来る。
ライブハウスの場合は30分と尺が決まっているので
事前にしっかり組み立てておかなければならない。
これが難しいのです。
大慈弥くんはスタジオ練習でトークまで含めてきっちり
時間を計ってリハーサルするらしいけれど
そういうことが苦手なワタクシは
まだなかなか『高円寺アローン』でのライブをモノに出来ない。
しかし出来ないからこそのチャレンジであり
やるごとに得られるは大きい。
井上さんは「タドちゃんは闘ってるよなあ」と言ってくれたけど
漕ぎ出した船から途中で降りるのは性に合わない。
これは濱の朝市と同様。辞めてしまったらそこで終わりなのだから。
毎回落ち込んで、そこからまた這い上がっての繰り返し。
その中で少しずつでも成長できていればなあと思うのです。