『バニシング・ポイント』(DVDで鑑賞)

やっぱり映画観ないといけんね〜。
というわけでずっと気になってた
映画『バニシング・ポイント』を眠れぬ夜に鑑賞。
いわゆるアメリカンニューシネマってやつですか。
ベトナム戦争ショックでアメリカがガックリ来て
「強いアメリカ」神話が崩壊していろんな
社会的矛盾を抱え込むようになって。
そんな時代のなかで主人公もどうにも身動き出来なくなって
70年式の白いダッヂチャレンジャーでひた走るしか
なくなっちゃった、みたいな。
とにかく走る走る。どこまでも走る。
ドラッグを飲み込んで白バイを蹴散らし
検問をブッチ切りパトカーを弾き飛ばし
ハイウェイを逆走し砂漠を突っ切って。
主人公はどうしてあそこまで走ることに執着したのかな。
つまりはもう止まるのがイヤんなっちゃったんだろうな。
「もう、止まったってさ、いいことないしさ。」みたいな。
「走る以外にもう思いつかないしさ」みたいな。
そしてその果てに見たものは……。
あまりにあっけない幕切れが衝撃的といえば衝撃的だけど
ある意味ああなるしかないよなというエンディング。
この時代の閉塞感は今とほとんど変わっていないような気がするし
そういう意味では全然古びてないなあと思える映画でした。
似たような感じの映画あったな〜と思たら
テルマ&ルイーズ』あたりっすかね。
アメリカンなデッカいクーペでのカーチェイス
やっぱり迫力があります。大味な感じがいいですね。
それにしてもひたすらまっすぐに突っ走る道があるだけいいよな。
そりゃぶっ飛ばしたくもなるってもんだ。
日本なら北海道あたりですか。すぐ捕まるだろうけど。
関東じゃ突っ走ろうにも信号&曲がり道だらけだし。
全裸でバイク乗ってる姉ちゃんも日本にはいないしなあ。