芸事をするということについて

hacchaki2011-06-14

芸事というのは


自分でお金を出して
自分の時間を使って
自分の好きなようにやればいい


のだけれど
実は自分の力だけでできるものはない。


教えてくれる人がいたり
家族の協力があったり
仲間のサポートがあったり
職場の理解があったりして


初めてできるものです。
だからその「恩」というものは
どこかで返さなくてはいけないと
いつも思っています。


そのひとつの方法が


「人に楽しんでもらう」


ということ。
自分のやっていることが


人を楽しませたり
和ませたり
心癒したり
人と人とを繋いだり


なにかしら人の役に立つことができたら
そんな喜ばしいことはない。
それは別に大それたことである必要はない
ほんの小さなことでもいいんです。
家族に喜ばれたとか近所のお年寄りが楽しんでくれたとか。
そんなことからでいいんです。
真剣に芸事と向き合っているならば
きっとそれは聴いている人に伝わります。
聴いている人はそれを受け取ってきっと何か感じてくれるはず。


自分自身、常にそのことを忘れてはいけない
と肝に銘じています。
そうしないとね
人間はすぐに驕ってしまうのですよ。
ワシなんかとくに凡人ですからね。


そして教室でも生徒さんにそういう気持ちを持って
三線と向き合ってもらえたらなあと思っています。


逆にホンキで取り組めば
そうやって人の役に立つことができる。
そのことを実感してもらえたらと思うのです。
そしてそれはすごいことなんだということを
肌で感じてもらえたら嬉しい。


「自分が楽しければいい」


それはそれでひとつの考え方なんだけど
せっかくお金と時間とエネルギーを費やしているのに
それだけではちょっと寂しいというか
もったいない気がしてしまうのです。