殺せばいいってもんじゃない
夜中に目が覚めたら
中山“ミポリン”美穂の映画をやっていた。
途中から観たんだけれどこんな話。
若い頃熱く燃えた男女が25年後に再び会って
焼けぼっくいに火がついて
オトコは地位も名誉も家庭も投げ打って
女の元に走るんだけど女がコロッと死んじゃって
「えええええっ!」ってなって終わるという…。
最初のところを観ていないので
映画への感想は避けますが。
(あ、ミポリンはキレイでしたヨ)
「“死”がドラマチックな感動を呼ぶ」
「誰かが死ねば人は涙を流す」
と安易に考えている作品が
特にここ最近の日本映画では多い気がする。
先日観た某作品しかり。
しかし、殺せばいいってもんじゃない。
村上春樹の小説『風の歌を聴け』で
主人公の友人“鼠”が書く小説について
「彼の小説の優れたところは
登場人物が誰一人死なないことだ」
というようなこと(うろ覚え)を
主人公に語らせていたのを思い出す。
昔はそういう殺伐とした映画も観られたんだけど
最近は年齢のせいか
「爽やかな感動」
がええなあと思う今日この頃です。