『泣くな、はらちゃん』第9話

いよいよ次回が最終回。
とても面白いドラマだったので残念。
ひとりひとりの役者さんが演じるキャラクターが
とても魅力的で
「もうこのキャラたちに逢えなくなるのか」
と思わせてくれる。
それってすごく大事なことです。
いくら秀逸なストーリーでも
キャラクターに魅力がなくてはね。


さて『泣くな、はらちゃん』。
漫画の中の人物が現実世界に出現する
という一見荒唐無稽なファンタジーだけれど
秀逸な脚本と制作スタッフの情熱により
とても魅力と説得力のあるストーリーに仕上がっている。
特に第9話は“神回”と言っていいほどの素晴らしさ。
越前さんの台詞「泣くな、はらちゃん」に泣いた。
ここで使うか〜みたいな。


薬師丸ひろ子演じる百合子さん(元漫画家)も
いい台詞を言っている。


「映画やアニメだったら


“幸せに暮らしました、はいハッピーエンド”


で終わりだけど人はそのあとも
暮らしていかなきゃならないからさ
大変なのはハッピーエンドのあとなのにね」


うまいなあ。
ホントにその通りだなあ、とうなってしまいました。


現実世界の怖さを知った
漫画キャラたちを
そしてはらちゃんを
漫画の世界に帰すときの
越前さん(麻生久美子)の表情
長瀬くんの表情
素晴らしかった。
長瀬くんはとても素晴らしい俳優と思った。
なによりも大きな存在感があって
それで繊細な演技もできる。
いつも豪放磊落な感じの役が多いけど
違ったタイプの役にもどんどん挑戦して欲しいなあ。
それにしてもあの別れのシーンは
映画『異人たちとの夏』を彷彿とさせた。
あの浅草『今半』での親子の別れのシーン。


さて、いよいよ最終回。
どんな結末が待っているのだろう。
楽しみであり寂しくもあり
ホント、フクザツであります〜。


「泣くな、はらちゃん」オリジナル・サウンドトラック

「泣くな、はらちゃん」オリジナル・サウンドトラック