『うたあわせ』嘉手苅林昌・山里勇吉

hacchaki2006-10-27

銀座わしたショップに行くとついCDを買ってしまう。
ここには普通のCDショップでは売っていない沖縄音楽の音源があるからだ。
以前に聴いてはいたが音源を持っていなかったので
嘉手苅林昌山里勇吉の夢の競演である『唄あわせ』を買いました。
嘉手苅林昌は言わずと知れた沖縄本島民謡の巨人。
山里勇吉八重山民謡の重鎮。現在も現役。
このふたりの超ビッグスターが同じルーツを持つ本島の民謡と八重山民謡を
それぞれ交互に唄い、また一緒に唄う、実にぜいたくな一枚。
山里勇吉先生の声は「野趣にあふれる」という形容がふさわしい。
八重山大自然そのもののように野太く力強く荒々しく、優しい。
山里勇吉先生と比べると林昌先生の声は、都会的、というか
少し突き放したような唄い方がクールで、どこか洗練されてモダンな趣があるように感じられる。
そのふたりの対比を聴きながら楽しむのもよし。
多くの本島民謡が八重山民謡をルーツとしているが
その違いを聴き比べるもよし。
ふたりの巨人のジャム・セッションとも言うべき至福の40分、
じっくりと楽しむとしよう。