『間宮兄弟』(DVDで鑑賞)

公開前は話題になるけど公開以降とんと評判を聞かない、
という映画ありませんか?
この映画がそれだったような気がするんだけど。
ワタクシとしては塚地好きだし
佐々木蔵之介さんもいい役者さんなので
結構期待して観たんだけど、う〜ん。
こういう映画って観終わったあとでまた
「あのキャラクターに会いたい!」
って思えるかどうかがけっこうキモな気がするんだが
間宮兄弟にそこまでの魅力はなかったなあ…。
主人公たちが「ちょっと変」なのはいいとして
その「変」さを自覚していて
それでいながら開き直っている、その感じが居心地悪い。
あるいは「自覚している」ことに「無自覚」というか。
「ほら、突っ込みどころ満載でしょ?」って言われているみたい。
これはキャラクター設定のみならず映画全体に言えることで
なんの効果を目指しているのかわからないフラッシュバックがあったり。
急にスローモーションになったり…。普通に撮ればいいのに。
いいセリフがあったり絵的にも「おおっ」っていうシーンがあったので
余計になんだか観終わって「残念」な感じがしました。


しかし30過ぎの男兄弟が商店街で
「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」ってのはいくらなんでも…。
毎夜枕並べてってのも考えにくいなあ。
自分にも兄がいるので自分に置き換えて考えると
「ないない」ってエピソードが多々あった。
そういうことを主人公にさせるなら
それに説得力を持たせるだけの足場固めをしないと。
ただ突飛なことをする人を撮れば映画になるというなら
こんなに楽なことはないわけで。
逆に「ああ、この感じ」っていう所もあるんだけどね〜。
悲しいことがあると新幹線を観に行くってのは共感した。


全体にギュッと凝縮して1時間に収まればいい映画だったかも。