『バブルへGO!!タイムマシンはドラム式』

(DVDで鑑賞)
タイムパラドックスの矛盾とかを突っ込む映画じゃない
というのが一般的な評価のようだけど
最後のアソコでアレはやっぱり気になってしまうわけで
そういうところまでキチンと作り込んであれば
『バック・トゥ・ザ・フィーチャー』を越える
タイムマシンものの傑作となったかも知れないと考えると
じっつに惜しい映画ではあります。
まあ、そういうことを論じる映画じゃないんだろうけど。
(と話がタイムトラベルの如くぐるぐる回る)


1990年に大学を出て某自動車メーカーに入社したワタクシですが
バブルの恩恵ってのはそれほど預かった記憶もない。
でも周りはやっぱりバブルだったんだよねえ。
300万からのクルマを現金握りしめて買いに来る人とか
けっこういたもんなあ。
おかげで1年目は訪販なんて全然しなくて
店頭販売だけで楽にクルマ売れてたし。
まあおかげさまで2年目から苦労するわけですが。
1万円でタクシー拾ったりタクシー券乱発したり
ビンゴ大会で1等が200万円のゲンナマだったりなんてのは
一種の都市伝説だったとしても
(そしてその伝説の仕掛人が案外ホイチョイプロだったり)
まあ、あんな浮かれた感じではありましたね。
でも卒業パーティとかディスコとか興味ない人だったからなあ、ワシ。
六本木で合コンだの朝までフィーバーだのとかも無縁だったし。
今考えたらもっと遊んでおけばよかったぜ、ちぇ。
だからそれほど懐かしぃぃ!というわけでもない。
年末に観た『復活!イカ天』のほうがよっぽど懐かしいわ〜。
ホイチョイだったらあの馬鹿げたバブル時代を
もっと食い込んだところまで描写してくれると思ったんだけど
まあこんなもんか、ホイチョイだし。


「バブル時代はよかった」という目線で描かれた映画だとして
タイムトラベルによってバブル崩壊を食い止めたとしても
バブル崩壊後を知っている我々からすれば
一時的に食い止められたバブルもやはりいつかは
崩壊するであろうとしか思えないので
この映画のオチは夢物語としてはあまりにも儚い。
オチがあったあとに「これは夢でした」という
もうひとつのオチでもありそうな。
でもふたたび好景気が来れば人々はまた
当時のように浮かれちゃうんだろうなあ。
17年前のことなんてもう記憶の彼方だしね。


というわけで観終わったあとの印象としては
広末涼子が可愛かった!えっ、そこかよ!!
この人は全然好きな女優さんじゃないんだけど
毎回「可愛いなあ」と思わされてしまう。
う〜ん、なんでだろう。
船上パーティでレゲエダンスを踊るシーンなんて
こっちがこっぱずかしくなるほどキュートだぜ(はぁと)。
なんにしろ正月に友達んちでバブル期経験者同士が集まって
ツッコミを入れながら観る映画としてはよろすいのではないかと。