NHK大河ドラマ『獅子の時代』

新選組!』を観終えて次に何を観ているかといえば
獅子の時代』をきな子さんからお借りして観ているのである。
1980年に制作された大河ドラマである。
舞台は幕末〜明治。
この激動の時代を、立場を異にするふたりの男が
あらぶる獅子のごとくに駆け抜けていくっつーお話で。
このふたりの男は加藤剛扮する薩摩藩士と
菅原“アサヒソーラー”文太扮する会津藩士。
新政府方と幕府方という対立する立場でありながら
お互いを認め合い、時代を切り抜けていく。
これがなかなかいいんだな〜。
加藤剛は少女漫画に出てきそうなくらい端整なんですよ。
菅原文太もいきおいがあっていかにも「サムライ」って感じがするな〜。
このふたりが慶応3年(1967年)のパリ万国博覧会で出会う。
オープニングシーン、ふつうに現在(1980)のパリでロケしちゃっているので
ジーンズ履いた一般市民の中に忽然と現れた日本の侍集団といった感じで
メチャメチャインパクトあるんだけど、当時の欧米諸国において、
日本の侍は同じくらいインパクトがあっただろうから
これはこれでありかなと。


フランスロケはそんな感じでアラワザ的な匂いがするんだけど
日本にふたりが帰ってから俄然物語は動き出すわけです。
帰国するふたりを待つのは「官軍」と「賊軍」という運命の分かれ道。
大政奉還江戸城明け渡し〜会津戦争〜函館戦争という
時代の渦にふたりはいきなり放り込まれるわけで。
とくに菅原文太扮する平沼は会津藩士(賊軍)なので
それはもう過酷な運命が待っているわけです。


というところまで観ますた(第12回まで)。
いよいよ平沼銑次は函館五稜郭に向かう。
ドキドキだなあ。そこには我が曽祖父もいるぞ(笑)。
ちなみに大河ドラマでは珍しくこの主人公のふたりは架空の人物。
それを違和感無く時代の流れに溶け込ませ
歴史上の人物と絡めていく。
脚本は山田太一。さすがグッジョブ!
ただ、こういう作り方の場合
どこまでが史実でどこまでがフィクションだか
わかりにくいのが難点ではアリマスガ。



最初に観たときは、ダウンタウン・ファイティング・ブギウギバンドの
ピロ〜ンという薄いエレキ音や宇崎竜童の唄うロック演歌調の挿入歌に
椅子から何度もずり落ちそうになりましたが。
時代劇に新しい息吹を!とか単なる時代劇で終わらせたくない!
みたいな制作側の心意気を感じますが今聴くとかえって違和感が…(笑)。
もっとも明治に話が及ぶと「時代劇」とも言えないか。
時代劇って“いつ”までが時代劇なんだろ。


とにかくこれから話はどんどん面白くなっていく予感!
楽しみ〜なのだ。